一つ前のお知らせで、ハッピージャグラー3を追加したとお知らせしました。その時に紹介した独自値がこちらです。
設定 | ブドウ | 非重複チェリー | ベル | ピエロ |
---|---|---|---|---|
1 | 1/6.01 | 1/55.54 | 1/655.36 | 1/655.36 |
2 | 1/6.00 | 1/55.54 | 1/655.36 | 1/655.36 |
3 | 1/5.98 | 1/55.54 | 1/655.36 | 1/655.36 |
4 | 1/5.87 | 1/55.54 | 1/655.36 | 1/655.36 |
5 | 1/5.87 | 1/55.54 | 1/655.36 | 1/655.36 |
6 | 1/5.87 | 1/55.54 | 1/655.36 | 1/655.36 |
払い出し枚数・・・
- ブドウ = 8枚
- チェリー = 4枚
- ベル = 14枚
- ピエロ = 10枚
導入前で、情報が少ないのでほとんど自信はないのですが、いわゆる「ざっくり」「エイヤ!」な参考値でもいいから、 というお声もありましたので追加をして、今後も数値を更新していく予定です。
その数値に至るまでの過程は以下のような感じです:
チェリー確率
チェリー確率を過去シリーズ策を踏襲して1/55.54と仮定しました。
ハッピージャグラーの特徴の一つに、チェリーが少し重い分、払い出しが4枚で、さらにボーナスとの重複期待度が高いというものがありました。
他の6号機ジャグラーも、過去シリーズ作の特色を継承していること、そしてチェリーがゲーム性のカギであることを考えると、 チェリー確率は大きくいじってこない可能性が高いと思われます。
チェリー奪取率
ジャグラーは適当打ちをするとチェリーを取りこぼす可能性があります。 取りこぼす確率は、左リールを完全にランダムで押した場合に約1/3と仮定しています。
ハッピージャグラーは一番視認しやすいBAR近辺にチェリーがないという特徴があり、 他機種と同じ感覚で中途半端にBARを目押ししてしまうと、完全ランダムに押すよりもさらに奪取率が下がりますが、 その辺りを数値化するのは現実的でない上に、そこまで大きな差ではないと思われるため無視しています。
ベルピエロ確率
ハッピージャグラーシリーズはベルピエロ確率が他のジャグラーよりも高めに設定されていました。 そして他のジャグラーとはリール配列が大きく異なり、中押しで全小役奪取が可能で、 「中押しの方がオトクだし楽しい」という打ち手もいるほどハッピージャグラーのゲーム性の特徴となっています。
シリーズ作の特色を最大限に活かしつつ継承してくると考えると、この部分も据え置きと思われます。 そしてこれが、完全攻略打法を実行する打ち手の機械割を他機種よりも大きく引き上げる要因になります。
小役優先制御
ハッピージャグラー2は、他のジャグラーとは異なり「小役優先制御」を採用していました。
小役優先とは、ボーナスに対して小役を優先するという意味で、 ボーナスフラグ成立時に小役が成立した場合に、ボーナス図柄を正確に狙っても小役を優先して揃えるのです。
他のジャグラー(マイジャグ、アイム、ファンキー)ではブドウ抜きというテクニックによって出玉率を上げることができましたが、 ハッピージャグラーではこのテクニックを使わなくてもボーナス成立後のブドウの取りこぼしが発生しないため、差がつかなくなっています。
そのため、ジャグツールが定義する「中級」と「上級」の打ち方に差はつかなくなっています。
小役優先制御はハッピージャグラー3にも引き継がれていると仮定します。
ボーナス成立から揃えるまでのロス
ハッピージャグラー3はBIGの獲得が240枚、REGの獲得が96枚となっていますが、ボーナスをすぐに揃えられずにコインをロスすることもあるため、 必ずしもボーナス成立時からこの枚数が増えるわけではありません。
目押しが正確な打ち手なら先告知ならロス0枚、後告知ならロス1枚で揃えられます。 厳密には上に書いたボーナス成立後のブドウ成立によって多少ロスが相殺されるので、実際には0.5枚ほどになると予想されます。
しかし目押しが正確でない打ち手の場合は2〜3ゲームかかるかもしれません。
さらに多くのゲーム数を要する人もいるでしょうし、中にはボーナス成立後も1枚がけをせずに何ゲームも回す人もいるので、その場合のロスはもっと大きくなります。
ジャグラーのメーカー発表機械割が低めに見えるのは、このロスがかなり多めに見積もられているからだといわれています。
幅広い層の打ち手に訴求する機種でもあるため、上級者を前提にした機械割を出すこともないでしょう。
しかしハッピージャグラーはブドウ抜きをしなくてもボーナス成立後のブドウを揃えてくれるので、他機種よりも少し差がつきにくくなっています。 6号機ジャグラーになって、1枚がけ時のブドウの払い出しが8枚に減った分、成立確率がおそらく1/15程度になったと思われます。
それらを考慮した結果、 ボーナス図柄の目押しが正確ではない打ち手の場合、ボーナス成立から揃えるまでのロスを1.5枚、 ボーナス図柄の目押しは行える打ち手の場合、ロスを0.5枚と仮定しています。
これは他の機種よりも小さく、また目押しの得手不得手による差も小さくなっています。
ブドウ確率の逆算
これら諸々を並べた状態で、メーカー発表の機械割と辻褄が合うようにブドウ確率を逆算していくと、以下の数値が得られました:
- 設定1: 1/6.012610694
- 設定2: 1/6.003100925
- 設定3: 1/5.980748089
- 設定4: 1/5.866029485
- 設定5: 1/5.881645498
- 設定6: 1/5.89935371
数値をよく見ると、設定4のブドウ確率が一番よく、設定5、設定6がその後に続きます。
過去のジャグラーを見ても、ブドウ確率が設定ごとに段階的に上がっていないというのはかなり考えづらいものです。
スーパーミラクルジャグラーではREG確率のみ設定5と設定6で逆転するスペックでしたが、さすがにブドウ確率を変則的にするとは考えづらいです。
考えられるのは、ボーナス成立後のロスを少なく見積もっていることでしょう。
ボーナスは高設定になるほど当たりやすいので、ロスが生まれる機会も増えます。
そのため、ロスを増やしていけばブドウ確率が設定ごとに段階的に上がるようになると思われます。
しかし、根拠が少ない中でブドウ確率が「それらしく見える」ように調整するために他の数値を変えていくのも正しくないと思われる。
一つの可能性として、設定4以上ではブドウ確率にあまり大きな差をつけてこなかったという可能性があります。
前作のハッピージャグラー2ではブドウの設定差がかなり大きかったので、この部分は前作と大きく異なることになりますが、 ボーナス確率に従来のような設定差をつけようとしたら、5号機時代よりもペイアウトへの比重が増している小役に大きな差をつけることが難しくなっているのかもしれません。
それでもマイジャグラー5などではそれなりの設定差が見られたので、まだ情報が足りない現時点ではなんともいえませんが、 さすがにブドウ確率の逆転現象を信じることもできず、恣意的な気もしますが、設定4以上の数値を全て同じとして扱っています。
打ち方別出玉率の算出
最後に打ち方別の出玉率の計算となりますが、ここまで挙げてきた仮定や数値をもとに算出すると以下のようになります:
設定 | 適当打ち | 中級・ 上級 | 完全攻略 |
---|---|---|---|
1 | 96.95% | 97.96% | 98.94% |
2 | 98.04% | 99.06% | 100.04% |
3 | 99.81% | 100.84% | 101.81% |
4 | 102.75% | 103.79% | 104.77% |
5 | 105.74% | 106.80% | 107.78% |
6 | 108.45% | 109.53% | 110.51% |
- 中級の定義 = 「通常時のチェリー取得率100%、先告知時はそのまま揃える、ボーナスは最小限のロスで揃える」
- 上級の定義 = 「通常時のチェリー取得率100%、先告知時はチェリー抜き、ボーナス成立後はブドウ抜きをして最小限のロスで揃える」
本機はブドウ抜きが不要なため、現在は同一の数値として計算しています。 チェリー抜きの差もわずかだが、チェリー重複の可能性が分かってきたら再計算する予定。
若干気になるのは、完全攻略がチェリー狙いよりも1%も出率が高いことですが、前述のようにベルピエロ確率が高い機種と考えるとあり得る話でしょう。
繰り返しになりますが、これらはすべて、公表済みの限られた情報と、これまでの同様機種から推測した数値に過ぎないので、 あくまで参考値としてご利用ください。
今後もメーカーから内部数値が公表されないことを考えると、次の大きな進展はメーカー純正アプリのリリースになるかと思われます。 メーカー純正アプリとて、検定を受けた実機とは異なる可能性が十分にあるので、簡単に信じることはできませんが、 シンプルな機械である分、他メーカーのアプリよりも実機に忠実に作っているとも思われますし、 設定がはっきりとわかった状態で数百万G単位の信頼に足るサンプルを取れるのはこの方法しかないとも思っています。